ゲームは雑魚向けでなければならない
先日「カードゲームは雑魚向け」という記事を読んだ。いやいや、と思ったが意外にも賛同する意見が多かったので一つだけ言っておきたい。
(前置きしておくと僕が反論したいのは「カードゲームは雑魚向け」ではなく「カードゲーム”だけ”が雑魚向けである」という点だ)
記事中ではFPSなどのコンシューマーゲームに比べてカードゲームは緩いゲームと評されているがこれは間違いだ。これらのゲームは「俯瞰で見て戦う」というボードゲームの理屈に基づいて作られているからだ。
FPSで俯瞰?と思う方が殆どだと思うが、例えばスプラトゥーンを思い浮かべてみて欲しい(厳密にはTPSだが)
あのゲームでは常にマップや味方の状況把握が必要で、”プレイキャラからは見えない情報”が重要だった。CODの世界1を取ったことのあるプレイヤーは「3秒に一回マップを見てる」とまで豪語していた。
つまるところ、カードゲームも他ジャンルのゲームも土台の理屈は一緒であり、ジャンル特有のPSがいくつあれどもどのジャンルのゲームが優れている、ということにはならないのだ。
むしろ、ゲームは総じて「雑魚向け」でなければならない。
これは産業としての話だが、ゲーム産業はまだまだ小規模で、国産の大ヒットゲームで数千万本、世界的ブームのマインクラフトでようやく億という具合だ。
そんな中で普通の新規ゲームが廃人プレイヤーに構う暇など無い。分かりやすく爽快感のある、雑魚=カジュアル向けなゲームを作らないと潰れてしまう。
特に、カードゲームは継続してプレイしてもらうことが大事なのでとっつき易く飽きにくい構造になる。今回のような勘違いをする人が出るのも分からないでもない
これらはゲームを作る側に回らないと意識しにくいし、それもおかしいだろって所があるかもしれない。でも、僕らが日々遊べるのはゲームを作る「彼ら」のお陰であるのだから、これを機に理解を深めるべきではないだろかと思う。